2006年12月26日、渋谷O'EASTにてMoi dix Moisのイヴェント「Dis inferno」が開催されました。
ESPのMana様担当者S氏から「このイベントは絶対面白いものになるので見ないとソンするぞ!」と言われ、もういてもたってもいられず大至急渋谷へ向かうことに。
何を隠そう今夜は私にとって新生Moi dix Mois初体験なのであります!

会場につくと、艶やかな衣装に身を包んだ美しいマドモアゼルたちにまじって、意外にも男性ファンが非常に多いのに驚かされました。当然のことながらフロアは超満員!!

さあいよいよ宴の開演!

新生Moi dix Moisのギタリスト、K氏が司会進行役で登場。
Moi dix Mois主催のパーティということで、さぞや荘厳なかたちで執り行われるのかと思いきや、「今夜は飲めや唄えやのパーティだ!行くぞ!」との御挨拶から、ドリフばりの「オイッス!」ならぬ「Moiッス!」をオーディエンスに連呼させております(笑)。
これはなにやら大変なことになりそうな予感。

幕が開かれるとMana様が妖艶ないでたちで御挨拶。
Mana様から発せられる凄まじいオーラが会場を一瞬で支配しております。まさに圧倒的存在感です!
K氏の紹介でオープニングアクトは、なんと「MOTLEY CRUE」のコピーバンド「MANALEY CRUE」であることが発表されました!!
MOTLEY CRUEと言えば私も大好きな80年代LAメタルバンド。
「MANALEY CRUE」のメンバーはギターにMoi dix MoisのベーシストSugiya氏扮する「スッギマーズ」!
ベースがMana様専属ローディ田中氏扮する「タッナーシックス」!
ボーカルはMana様の従兄弟というかつお氏扮する「かつおニール」!
そしてなんとドラムはMana様扮する「マナー・リー」!!
ちなみに、全員かなり忠実にコスプレしております笑。こういうノリ大好きです(笑)。

あのMana様が、ドラム???と思わずびっくりしてしまったのですが、なんとMana様のドラム、なにげにプロ級です!!
2バス連打からシンバルさばき、さらにはスティック回しまで、まさにトミー・リーばりの魅せるドラム!!!
そして明らかに「Mana様に引っ張り出されちゃった感」が否めないローディ田中氏ですが、ニッキー・シックスばりのステージアクションで一生懸命頑張っておられました(笑)。
曲はモトリーの代表曲というよりもちょっと渋めの選曲で「LOOKS THAT KILL」!!こう来ましたか!
まさにLAメタル!!曲のエンディングではMana様はスティックをクロスさせ天空高く投げるアクションも!
K氏の解説によると、MOTLEY CRUEはMana様がHR/HMに目覚めるきっかけになったバンドとのこと。
まさに今夜のパーティの幕開けにふさわしい壮絶なオープニングアクトでありました。

そして続くはMoi dix MoisのボーカルSeth氏が登場!
なぜか着流し姿・・・???よく見ると横には黒子としてMoi dix MoisドラムのHayato氏がスタンバっておられます。一体何が始まるのかと思いきや、突然場内に梅沢富雄の「夢芝居」のイントロが!!
Seth氏、渾身の大熱唱です!!
それにしても良い声してらっしゃいます・・と感心している場合じゃありませんでした。サビの盛り上がり部分では黒子のHayato氏が紙吹雪を扇子でアオって盛り上げまくり!
最後には大熱唱中のSeth氏に向かって紙吹雪をヤケクソ気味に投げつけまくっておられました(笑)。会場も大爆笑!

この後、先程まで司会進行をしていたK氏があのメイクのままなぜか福山雅治を熱唱したり、Sugiya氏が特技のバルーンアートや、ちょっとアヤシイ超魔術(?)を披露したり、Moi dix Moisのシンセサイザーオペレーターの下田氏が、やっぱり引っ張り出されちゃった感じでボーカルを務めるBUCK-TICKのコピーバンド「BUCK-DIX」が登場したりと、もう面白すぎてオナカが痛くなってしまうようなイベントが盛りだくさん(笑)。
皆さんどこまで芸達者なんですかっ!!
それにしても、メンバーやスタッフを巻き込んで楽しいイベントを作り上げようというMana様のお心遣いが伝わってくる、年末イヴェントならではのお楽しみ企画でした。

そして、場内は暗転し、「まーティン劇場」と題されたアニメが放映されました。
Mana様が直々にキャラクターデザインされたMoi dix Moisのメンバーたちが、アニメとなってコントを繰り広げております。会場も大爆笑!

そしていよいよ、今夜の主役、Moi dix Moisが登場!!!
先程までのお祭りムードから一転、張りつめた緊張感が会場に漂います。
ライヴは幻想的なSEに続き「front et baisar」からスタート!
まさに唯一無二といえるMoi dix Moisの世界観は、荘厳でドラマティック、耽美かつ過激、そして華麗な転調、展開を含む壮大な楽曲です。そしてあらためて驚かされたのは演奏のタイトさです。これだけの速いテンポの楽曲でもリズムが乱れることなく圧倒的なライヴパフォーマンスを展開!男性ファンも増えるというのも思わず納得です。
Seth氏の「ようこそ闇の世界へ。今年最後のライブ、狂い咲け!」というMCから「Night breed」へ。
フロアは凄まじい盛り上がりを見せております!
Mana様はNEW GUITARのJeune fille X Bronze-Cross Ray-をお手に取られ、激しくヘッドバンギングしながら弾きまくっておられます。
ライブ中盤のハイライトとなった「Perish」では、Jeune fille X Bronze-Cross Ray-がまるで生物の鼓動のように青く光り輝き幻想的な楽曲にひときわ彩りを与えておりました。そしてMana様のコーラス&ディレイをたっぷり聞かせたきらびやかなソロが炸裂!
さらに新生Moi dix Moisの第一弾シングルとなった「Lamentful Miss」では、ツインギターならではのアレンジが素晴らしく、まさに絶妙のコンビネーションで壮大な世界観を構築しておられました。
さらに「Immortal Madness」では会場全体で「dix Love!」の大合唱!凄まじい盛り上がりです!
本編ラストとなる「forbidden」ではJeune fille X Bronze-Cross Ray-の発光ダイオードは常時点灯状態で演奏されました。エンディングでJeune filleを高く掲げるMana様。

さらにアンコールでは「deus ex machina」が披露され、この最速テンポに合わせて発光ダイオードも最速点滅となり、フロアはすでにカオス状態と化し、圧巻のフィナーレでMoi dix Moisのショウは幕を閉じました。
Jeune fille X Bronze-Cross Ray-は手元のスイッチで点滅スピードの調整ができる設計となっており、ライブの曲調に合わせてゴージャスな照明との相乗効果で素晴らしい演出効果の役割を果たしておりました。
芸術性の高い楽曲とタイトな演奏、そして圧倒的なライヴパフォーマンスにシビれました!
そして、このイベントのフィナーレということで、ステージにメンバーが再登場。「君の瞳に恋してる」を唄ってくださいました。フロアには巨大バルーンがいくつも舞い降りてきてステージと客席でのキャッチボール!
笑いと涙と興奮とカオスに包まれた、壮絶な宴が幕を閉じたのでありました。

新生Moi dix Mois、とにかくすんごいことになっておりますので、皆様ぜひその目でライヴを体感してみてください!!!

今後もMana様とESPのコラボレーションにご期待下さい!!!