11月23日にNEW ALBUM「僕が愛を伝えてゆく」を発売したばかりの京本政樹。
待望のアルバム発売の余韻に浸る間もなく東京・渋谷のスペイン坂壁画にて衝撃発表されたのは、業界騒然の衝撃ニュースであった!

「僕はまだ恋をしてはいけない」そして、「優しい言葉」という2枚同時シングル発売!
しかも「僕はまだ恋をしてはいけない」のジャケット表紙に、京本氏の10年来のご友人でらっしゃる杉本彩さんが特別友情出演!!

この「僕はまだ恋をしてはいけない」は、1クール目の「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」に引き続き、テレビ東京系ハイパーミッドナイトアクションドラマ「牙狼-GARO-」の新エンディングテーマに決定している。

さらに「優しい言葉」という楽曲は、一般の皆様はほとんどご存知ないであろう、めっちゃ謎に包まれた新曲なのである!!

とりあえず、もはや一体何が起こっているのか!全く意味がわかりません!!笑。
もはや誰も止められない怒濤の勢いで音楽活動を繰り広げる京本氏に、突撃インタビューを試みた!

まずは巨大壁画の一件から、ニューシングル「僕はまだ恋をしてはいけない」についてお話を伺った。








京本政樹:あの壁画に関してはですね、普通の業界の感覚で言えば、11月23日に発売したアルバムの宣伝をするっていうのが普通だと思うんですが、僕はあえて来年の2枚同時シングルの発売発表にしちゃったんですよね(微笑)

でもね、この2枚同時シングルっていうのも、当初は全く予定になかったことだったんですよ。

以前のインタビューでもお話した通り、牙狼の1クール目は、JAMプロジェクトさんによる1分間のオープニング、そして僕の
「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」を1分に強引にアレンジしたエンディングでしたよね。
でもこれは制作者側の意向として、1クール目はオープニングは歌モノではなくてああいうインストゥルメンタルにして、エンディングは僕の歌で、っていうビジョンが前提としてあったわけです。

で、当初、オープニングは「ヒーロー然」としたものが来るっていうお話をずっと聞かされていて、雨宮さんからもバンダイさんからも、そして東北新社さんからも言われたのが、

「ヒーロー然としたものはJAMProjectに任せて、京本さんにはいわゆるアダルト路線というか、通常に歌番組で歌えるような、京本さんの想いの中で新曲を書いてみてください!」と言われて書いたのが、

主人公の深層心理を探った、物語全体的なストーリーを比喩的に綴った
「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」だったわけです。

そして、この楽曲が奇しくも去年出したアルバムの中の新曲ということになったわけですね。



通常ならば、この曲を2クールエンディングで流してもらって、それをシングルカットして、カップリングをどうしようかな、なんて考えてればよかった話なんですが、ここでちょっと状況が変わって来ましてね。。。

どういうことかっていうと、雨宮監督と、牙狼のプロデューサーさんから、僕が「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」を作り終わったときに、間髪入れずに「ちょっとお話があるんです」と。


実はこの作品は2クールの作品で、放送終了後にはDVDの発売も控えてるんです。
ですので、ひとつのエンディングだけでは、ちょっと面白みに欠けるというか、視聴者の皆さんが飽きてしまうのでは?ってお話をされたんですよ笑。

さらに、DVDを買ってくださるお客様に対して、もっとアピールできるように、もっと楽しんでいただけるように、楽曲を変えたいというお話をいただきまして。。。

これはアルバムを作ってる最中の話なんです。アルバムが11/23に発売。そこから三ヶ月かけて1クール終わるというときは、1月には2クール目に入ってしまうということなんです。

つまり、アルバムが一段落したころに、シングルを発売するときには、
テレビに全然かかってないという状況なんですね笑。

さらに、さっき「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」をやっとの思いで1分に編集したばかりだったのだけども、次のエンディ
ングは「45秒で!」というなんとも過酷なお話で笑。

物語としては、後半はどんどん盛り上がっていくわけですから、エンディングが削られてしまうのも無理のない話なんですよね。

でも僕としては、正直、このお話を受けていいものかどうか悩みました。

だってこれってCMソングを作るような感じなんですよ。

45秒で勝負しなきゃいけない楽曲を作らなくてはならないんです。これって簡単そうで、実は相当難しいことなんですよ。

「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」では5分以上の作品を強引に1分にまでカットしました。
アルバムを聴いて全編聞いていただけた方には、どれだけカットしたかわかっていただける思います。
ほんとに編集大変だったんですから笑。



それで今度は45秒と。。。(苦笑)

でも、やっぱり僕としては、ここでプロデューサー気質ってものが出てしまうので、先方が言うことも素直に納得出来たんです。

それで、わかりました!と。

で、僕が最初に決めたのは、「もうこれはサビしかない!」と。

45秒で聞かれてる方は「短い!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もうそこは、僕のシンガーソングライターとしての腕前を見てくださいってところですよね。
なんといってもCMソングみたいなものなわけですから。

1行のAメロとサビしかないよ、みたいな笑。

でも、そこで勝負かけなきゃいけないわけです。


でもね、前奏が始まった時点でカッコイイ!と思わせるものでないと、僕のシングルとしては成り立たないわけなんです。
ほんとにこの曲は、自分のシングルを作ろうと思ってたら出来なかったですね。

さらに言えば、牙狼という作品に出会ってなかったら、そして45秒という制約がなければ、生まれてなかった楽曲だと言えます。

45秒バージョンを聞いて気に入ってくださった皆さんには、
是非、シングルでのフルバージョンを聞いていただきたいですね(微笑)







歌詞については、今回は相当悩みました。

「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」はその時点で渡されていた台本を全て読んで、主人公の気持ち、そして物語全体の世界観を僕なりに表現すべく書いたつもりなんですが、この方向性でさらにもう一曲書くというのは、ほんとに大変なわけですよ(苦笑)

そこで、悩みに悩んだ挙げ句、雨宮監督に直接ご相談したんですよ。

鋼牙(ガロ)と零(ゼロ)、二人の主人公がいる、と。そしてヒロインのカオルがいる、と。

この二人のカオルに対しての心情は、この先どうなっていくんですか???と、単刀直入に質問してみたわけです。

早い話が「愛情なのかそうじゃないのか!?」ということですね。


そこで、監督からの一言が、


「そういう気持ちに通ずる、寸前までの気持ちにはなります。」というヒントをいただいたんです。

なるほど、と。

「寸前」っていうのがポイントなんですね。

そこで、「僕はまだ恋をしてはいけない」という言葉に繋がってくるわけです。



愛するものを守るために戦う。でもその前に、自分には「宿命」というものがある。

寸止めの恋愛ですね」と。

監督との会話はその一言だけでした。



当初、僕の中では、「少女」というキーワードがずっとアタマの中にあったんです。

ヒロインのカオルのことを想って「少女」というイメージが出てきて。

ですので、歌詞の中にも「少女のように」って出てくるんですけどね。
これをサブタイトルとかにしたらどうかな?なんていろいろ考えたんですが、
いろいろ試行錯誤した結果、やはり「サビで勝負しなくてはならない」と。

サビが効いてないとどうしようもないわけですから・・・だって45秒しかないんですからね(苦笑)

だから、サビにインパクトのあるセリフが来なくてはならないんです。
で、世間には「キミを愛してる〜」みたいな歌が多いわけですが、
「僕はまだ恋をしてはいけない」みたいなタイトルってあんまりないんじゃないかなあと思って。

それで、あえてこのタイトルにして「僕シリーズ」ってのを勝手に作っちゃったんですね笑。

で、この楽曲を45秒を想定しながら作って行ったわけです笑。
これもほんとにプロデューサー的な感覚ですよね。


1クール目はエンディングのタイトルバックも凝ってて、ほんとに特撮の王道っぽかったですよね。
でも、そこに、あえて僕のアダルト路線というか、オトナな楽曲をあてはめていました。
これっていわゆる特撮っぽくない曲調ですよね。それこそ特撮ファンの皆さんが「え?」っておっしゃるようなね笑。

2クール目は、エンディングのタイトルバックはあえて特撮の王道という感じではなく、逆にシンプルに普通のドラマみたいな感じですよね。だけど絵は毎回変わってる、みたいなしかけはあるんですけども。

そして今回の楽曲は、「僕はまだ恋をしてはいけない」という曲のテーマとしては特撮の王道では全然ないんですけども、曲の全貌をを聞いていただくと、イントロとかアレンジとか実はどちらかというと特撮の王道に近い感じに仕上げてあるんですよ。


ですので、制作者側の意図としては、特撮ファンの皆さんが「え〜!!」って言うようなことを、あえてやっちゃおうよ!っていうことなんですよね。
他の特撮では挑戦してないようなことをあえてやっているんです。

あともうひとつ大変だったのが、2クールには、ストーリー上、
僕、つまり京本政樹扮する「龍崎駈音」という存在がどんどん出てくるわけです。

だから、自分の匂いっていうものを、もう少しは出してもいいのかなと。。。


「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」では、あえて僕の匂いを消して、歌を矯正してカチカチとメロディに忠実な歌い方にしていました。

でも今回の「僕はまだ恋をしてはいけない」では、もしかしたら牙狼ファンの皆さんにとっては、なんでこんな歌い方するの???って思われるような歌い方かもしれません。僕のファンの皆様にはおなじみなんですけどね。

でも、僕がどんどん物語に出てくるわけですから、今回はあえて矯正しないでやってみました。

実はあのレコーディングではね、あえてギターを弾きながらイスに座って、軽い感じで歌ったんですよ。
また例によって一発録りなんですけどね。

通常のレコーディングってのは、ボーカルブースに入っていって、マイクに向かって立って歌うんですが、何度やっても「何か違う」っていう感じがしたんです。
で、今回もサウンドプロデューサーということで大谷和夫さんに来ていただいてたんですが、
休憩時間に、僕が歌い方を模索しているときに、ギターをつまびきながらポロポロ弾き語りをしてたんですよ。



そしたら、大谷さんが、
「京本、そのまま歌ってみようよ!」っておっしゃるんです。
妙に声を張ってなくて、サラッと歌ってる感じがいい!と。

「そうですかねえ。」なんていって、ギターをもってブースに入って、イスに腰掛けて、
前奏と一緒にギターを弾きながらサラッと歌ったのがあのテイクなんです。
ほんとに弾き語り一発録りって感じですね。

でもね、完全に自分の色を全面に出して歌ったのかっていうと、そうではないんです。
あくまでも作品のエンディングテーマということをふまえつつ、出来るだけ自分流の歌い方なんだけども、少しでも自分の匂いは消して、って言った方が近いかも知れません。
とにかく、その微妙なラインのところを狙ったのが、今回イスに座ってギターを弾き語りしてみた、あの感じなんですよ。

いつも僕の作品を聞いてくださってるファンの皆さんにはきっとご理解していただける部分もあると思うんですけど、そうでない方にはもしかしたら理解できない部分かもしれませんが。。。

JAM Projectさんとは対照的でしょ笑。
でもヒーローモノには、カゲヤマさんみたいに張って歌うのが王道だと思うんです。


でも特撮ファンの皆さんには、もしよろしければ僕のアルバムも是非聞いてみていただきたいですね。
「I Can't Let You Go」とか、僕が張って歌ってる楽曲も収録されてますので。


あと余談なんですが、こっちのシングルのカップリングの「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」なんですが、実はこれ、今回マスタリングをやり直してるんです。ボリュームの調整、エコーのかかり方をはじめ、全ての楽器の音量バランスをやり直して収録しています。

ですので、アルバムを買っていただいたファンの皆様には、アルバムバージョンと聞き比べをしていただけたら、より楽しんでいただけるのではと想います。

さらに言いますと、テレビで流れてるバージョンともミックスが異なるわけです。
つまりこの世に3種類のバージョンがあるということですね(微笑)





この、「僕はまだ恋をしてはいけない」と「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」のシングルは、
「牙狼-GARO-」という作品のエンディングテーマとなっているわけですから、やっぱり「牙狼-GARO-」という作品のファンになっていただいた皆様に幅広く聞いていただきたいなと思ったんです。

ですので、決して僕のファンではない、いわゆる特撮ファンの皆様にも、CDショップで気軽に手にとっていただけるにはどうしたらいいか、ということをいろいろ考えまして、今回はあえて僕がジャケットに出ないことにしました。

ここでまた僕の苦悩があるんですが、、、

やっぱり僕って、京本政樹というカラーが世間に出てますので、もしかしたらファンの方以外の方にとっては「純粋に聞けない」という部分があるのかもしれないんですよね。

でも、逆の見方をすれば、京本政樹という俳優の名前が、認知度としてプラスアルファということでメリットもあるのかもしれません。
例えば今回みたいなタイアップのお話も、全くの新人の方だったら出来ないようなことかもしれませんし。

でもね、逆に全くの新人アーティストの方が、先入観なしに楽曲の世界観が幅広く受け入れられやすいのかもしれないんですよ。

そう思いませんか?

「京本政樹だから受け入れない」っていう方もいらっしゃるかもしれませんし。。。

ファンの方でも、僕のメロディで喜んでくださる方もいらっしゃるかもしれないし、もしかしたら逆に僕らしくないって拒否する方もいらっしゃるかもしれません。

そして僕のことを役者としてしかご存知ない方にとっては、「もっと特撮っぽく歌ってよ!」って思われるかもしれません。


僕は、常にそういう狭間にいるんですよ苦笑。

あえてそういう難しい壁の狭間で挑戦している意義というものを、
この曲を聴いてもらって、少しでもわかっていただけたら幸いです。


そういうことも考えまして、もちろん普通の自分のアルバムでは、真っ向勝負で自分の写真を使うのですが、今回のこのシングルではあえて僕の写真を使うのではなく、もっと良いアイディアがあるのではないかと考えた結果、ここでまた「少女」のイメージというものが浮かんできたんです。

これが、この曲のキーワードなわけですからね。

そこで、僕の十年来の友人である杉本彩さんに協力していただいたんです。
彩ちゃんについては、あとで詳しくお話しますね。






また今回、雨宮監督はじめスタッフサイドのご厚意を受け、ご購入いただいた方に封入特典として牙狼の「スペシャルトレーディングカード」を皆さんにプレゼントできることになりました。

これは、今までの「牙狼-GARO-」の番組宣伝資料などでもまだ露出していない「牙狼の手のアップ」と、

そして、、、「最大の秘密を秘めたもの」が入っておりますので、
特撮ファンの皆様も是非お楽しみに!ということで。

僕のシングルを買ってもらうと、ちょっとしたヒントがありますよ(微笑)



あとね、「牙狼-GARO-」の制作裏話みたいな感じになっちゃいますけど、実は小西くん、藤田くん、そして肘井ちゃんたちとこないだ食事したあとみんなでカラオケに行ったんですよ笑。

そしたら彼らが一生懸命ボクの歌を歌ってくれたりして、
「京本政樹さんのメロディってキャッチーですよね!」とか、
「是非京本さんの歌を歌わせてください!」とか、
3人ともボクのメロディを喜んで歌ってくれてるのがほんとに嬉しくてね(微笑)

藤田くんも「いつか僕にも曲を書いてくださいよ〜!」なんてことも言ってくれたんですよ。

でもね、三人とも歌うまいですよ〜!メチャクチャうまい!

だからいつか四人で一緒に何かやりたいよね〜なんて、話をしてるんですよ。

これが実現したらきっと楽しいんじゃないかなあ。








いま次と明かされる驚愕の新事実!!

「僕はまだ恋をしてはいけない」の制作には、前作を上回るそのような苦悩があったとは。。。

京本氏は冗談交じりに、まるで笑い話のように楽しくお話してくださいましたが、その苦悩、そしてプレッシャーたるや凄まじいものがあったのではないかと想像いたします。。。

それにしても、共演者の皆さんとそんなにまで仲良くなってしまうなんて、さすが京本さんです笑。
きっと「アニキ!」ということで、かわいい後輩たちから慕われている光景がありありと浮かんでくるようです。
まさに京本さんのお人柄が窺える微笑ましいエピソードですね。


京本氏が苦悩の狭間から生み出した、渾身の牙狼エンディングテーマ「僕はまだ恋をしてはいけない」は、
ただいまテレビ東京系ハイパー・ミッドナイトアクションドラマ「牙狼-GARO-」(毎週金曜日25:30〜26:00)にて絶賛放映中ですのでお見逃し無く!!
このインタビューを読んだ後に楽曲を聴くと、また違った楽しみ方が出来るのではと思います。

さて、次回はもう一枚のシングル「優しい言葉」についてお伺いします。謎に包まれたこのシングルの真相とはいかに!?

今は「僕が愛を伝えてゆく」を聴きながら、震えてお待ち下さい!!

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